見感 mikan

アート好きのひとり言

今年のベスト10展覧会 その⑩

今年のマイベスト⑩入りした展覧会を紹介してきて、今日は10つ目。

順位はつけない(つけれない)けど、この10つ目が№1かも。

 

「岡山芸術交流2022」

 

3年に一度開催される芸術祭。世界で活躍する作家の作品が岡山で見ることができる貴重な機会。1回目、2回目とレベルの高い作品群に身震いするほどに興奮させられ、3回目の今回を心待ちにしていた。

今回も素晴らしかった。

中でも特に刺激を受けた作家の一人はHaegue Yang(梁慧圭・ヤン ヘギュ)。現在はソウルとベルリンを拠点に活動している。写真は作家と鈴のついた長いロープのようなものが作品《Sonic Cosimc Rope》。童話がモチーフとなっている作品。この彫刻を振ると鈴の音が鳴り響き、私たちの視線は自然とロープを伝って音が鳴り渡る会場全体に向けられる。

現在シンガポールで開催されているシンガポールビエンナーレで第13回ベネッセ賞を受賞された。日本の美術館で個展が開催される日も近いかもと楽しみにしている。彼女の作品をもっと味わいたい。

上の写真は、NY在住のAsif Mian(アジフ・ミアン)の作品。

 

総合プロデューサーの不祥事があって、この祭典がなくなってしまうのではないかと心配したけど、開催されてよかった。(不祥事は不祥事として)東京や大阪ではなく岡山で開催される意味を深めてほしい。この祭典が浸透すること=アートが真に身近、そして質のいい芸術品を見る楽しみを広めてほしい。3年後が待ち遠しい。

 

換気扇を掃除する合間に。