見感 mikan

アート好きのひとり言

今年もアート鑑賞スタート

今年最初のアート鑑賞に。

かわいい!と思った方、ぜひ拡大して見てほしい。きっと驚くはず。そうこのクマ(いや猫?)、毛だらけなのだ!

荒川朋子個展「はじまりのおわりはおわりのはじまり」。数年前にはじめて見た荒川さんの作品は、鳥居のような木の枠に髪の毛(もちろんフェイク)がたらーんとぶら下がっているもの。これは一体なに?と後ずさりするような強さ、怖さがあった。

それからしばらくして京都のKunstarzt(ギャラリー)で彼女の作品と再会。

 

今回も、木の板の絵に毛が生えていたり、写真のように立体が毛で覆われているもの、西瓜(木で作られた)の黒い縞に毛が生やした作品など。彼女は「毛」で、何を表しているんだろう。「毛」っって生える部分によっては剃られて、ある意味嫌われて。でも人間には必要なもの。

私自身が毛深いので、「毛」に対しては拒否感のようなものがある。それが毛に覆われた作品を見ると、なんというか自分の弱いところを突かれているような、気にしなくてもいいものを気にして生きてきた自分を批判されているような気にもなる。もっとおおらかでいいのだと言われている気もする。

そんなこと全く思わず、かわいいー!で終わる人もいるだろうに。反対にその人はどんなタイプに人なんだろう。

「毛」というこの一文字、一言がぐるぐる頭をかき混ぜる。

 

ちなみに毛は「つけ睫毛」。作家さんが、大量に買い込んでるところを想像したりして、余計なことも想像してしまった。

おもしろい作家さん。これからも楽しみ。

 

ちなみに、荒川さんは、今年の京都文化博物館での「京都府新鋭選抜展」に出品されるそう。どんな作品を見れるのか。