今年のベスト10展覧会 ⑨
展覧会振り返りに戻り、ベスト10入りした⑨つ目。
名古屋市美術館で開催した「布の庭にあそぶ 庄司達」展。
タイトルだけでも惹かれて名古屋へ。
庄司達(さとる)さんは愛知県を拠点に活躍する作家。80歳を超えた今も現役で活動されている。布を使った作品を制作されている。
初めて見たのは岐阜県美の円空大賞展で。白い布を細い木の棒にひっかけて?屋根のように展示され、木の棒の間をすり抜けてその作品の下を歩くことができた。スリルもありつつ、布の白が反射した光の中、ありそうでなかった空間に一気に魅了された。
その作家さんが庄司さんだったと、この名古屋市美のチラシで判明。(つながっていく瞬間はうれしい)
名古屋と関西はそれほど距離が離れていないのに、庄司さんのことは初めて知った。
情報が行き交う現代でも、なかなかその地域に住まないと(精通しないと)知らないことってあるんだなとも感じた。そう思うと、各地の美術館にしてほしいことが浮かんでくる。またそういう情報もつかんでいきたい。
庄司さんの作品はまたどこかで出会いたい。すばらしい展覧会だった。