見感 mikan

アート好きのひとり言

森本絵利展@saiギャラリー

今年のベスト10の途中だけど、番外編。

 

最近見た肥後橋にあるsaiギャラリーで今日まで開催していた

森本絵利展「contour map」

 

彼女の作品を初めて見たのは藤本由紀夫さんのアトリエにお邪魔したとき。瓶の中に細かい粒?

それは、細かく細かく彼女が切り刻んだ新聞チラシ。とっても細かいけど、きちんとそろえて切られているのがわかる。

その後saiギャラリーで再開してこれまで何回その細かい紙の貼った瓶を眺めたことだろう(そしてほしいとも何回も思って今にいたる)。

そして平面作品。大きさが違う粒が描かれている。大きさが違うと言っても大きくても2,3㎜ぐらい。

何を見ているのかわからなくなるぐらい。でも奥行や広がりが生まれる。

驚くのはそれだけではない。粒が描かれたキャンバスの隣には、「正」の文字が並んだ作品が。(作品?)とも思えてしまうのだけど、カウントしているんだなとわかるものの、何を数えているおのかも謎。

そう作品の小さな粒粒を大きさごとに何粒描いたかをカウントして「正」と記しているのだ。

溜息と感心と呆れと、そしてこれをアートとしてどう解釈するべきなんだろう……

頭がパニックになりつつも、ギャラリーの静けさをさらに静かにしてくれるような

作品でもあるので、意外に落ち着いてもしまう。読んでもわからないかと思うので、チャンスあればぜひみてほしい。